5/05/2018

May 11, 2002 :卑屈な日本人  


在中国瀋陽日本国総領事館への北朝鮮難民駆け込み事件の真相は現時点ですべては明らかになっていない。
 
今日5/11昼のニュースでは、中国政府の声明として、日本国領事から武装警官に領事館内へ入境の要請があり、5人の拘束に対しては、事後、武装警官への感謝の言葉もあったという。
 
事実関係はさらに調べる必要があるが、以上の中国政府の「強弁」による「事実」は、ひょっとしたらあり得ない話ではないように思う。
 
日本外交の中国に対する「土下座的」態度というか、それよりもそもそも日本人の精神構造が問題だ。相手との友好を継続するためには、できるだけ相手の言うことに耳を傾け、ぎりぎりまで譲歩する。これが友好だと信じている。武装警官には日ごろ領事館を警護してもらっている、身近な中国の当局者だから、波風を立てずに、そこでも「友好」を継続したい。その日ごろの気持ちが、突然の危機に際して、外交官として選択すべき当然の判断を間違えさせたのではないか。
 
もし、仮に中国政府の言うことが正しいとしたら(そうでないと思うが)原因は以上のことからではないかと思う。
 
一般化して、日本国ばかりでなく、日本人個人としても、他人との友好の在り方におなじ事が言える。時には相手の耳にさわることも直言するのが、真の友人関係には必要だ。なあなあにしていては、いつか破局を迎える。当面の友好を無理して継続し、結局の破局を待つのは賢明でないし、第一相手に失礼だ。

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