5/17/2018

Jul 28, 2002 :全共闘運動とは何だったのか?  


テレ朝シリーズ・戦後史を辿る旅「全共闘運動とは何だったのか?」を見た。
 
討論で、「あいまいな日本」に対する異議申し立てだった、と名解説があった。でも、政治運動になりえず、百姓一揆みたいなものだったという。一揆というのは、直情的で、仲間うちの団結に重きを置くからだ。連合赤軍はそのやりすぎの部分だ。
 
全共闘世代の猪瀬直樹が、その時代の前を評して「たいくつだった」と言っていた。それが「何かを壊したかった」になって、運動が燃えさかる。「経済成長で、学生がすぐには働かなくても、生活できたことが、経済的要因」、全共闘の学生は、その後の時代の学生像の始まり、とも。
 
以上の猪瀬の感想は、われわれと同世代、運動に実際に参加したものの感想として、うなずける。
 
この番組を制作する過程で、全共闘闘士であったいまは名をなしている人に取材を申し込んだが、全て断られたという。その理由は、彼らの心の中で、「全共闘運動とは何だったか?」の整理が未だに出来ていないからだという。
 
当時持った情熱が、当時から今に至る経済大国日本の「豊かさに負け」続けているからではないか?

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