4/09/2018

Nov 26, 2001 :ノモンハンの夏  

今頃になってやっと、半藤一利「ノモンハンの夏」を読みました。図書館主義なので、書棚に何気なく見つけたから。
 
石原莞爾の満州国建国までは、それなりに目的があった。しかし謀略だから、中国の人には言い訳は出来ない。満州を押さえた日本軍はその後ダメになった。それまであった自己の目的(坂の上の雲?)すらもなくなった。
 
半藤氏は戦略も政略もないと書いている。あの悪のヒトラー、スターリンと比べて、いい悪いの問題でなく、目的がなく、戦略戦術すらもなく、「失敗の本質」どおりの敗北へ向けてまっしぐら。スターリンは勝った。70年後には負けたが。
 
若手将校の下克上が直接の原因だが、一番悪いのは、それを放置した、元帥、大将クラスの高級将校。自分たちに定見も能力もないのに、日露戦争の大山元帥のマネかしらんが、大物ぶったことだ。参謀の児玉源太郎がいたから出来たことに気が付かない。参謀も、服部、辻では児玉と大違い。

0 件のコメント:

コメントを投稿