4/06/2018

奉行所の取り調べに似ている国会証人喚問

 法治国家の日本では、悪を追及して断罪するのは法と証拠に基づくべきだ。これは司法過程のみならず、立法機関の国会でも当てはまるべきことだ。国会では法律に基づいていることはもちろんだが、証拠を収集する能力は司法機関に比べて劣っている。

 江戸時代の奉行所での取り調べは、憶測で捕縛した犯人(容疑者だが)をお白砂に跪かせ、威嚇的に行われる。証拠を十分には集められないので、最後(判決)は「恐れ入ったか」(幕府の権威に従えば罪一等許す訓示)である。

 森友問題での国会審議を見ると、その「お白砂」は証人喚問、そこで証拠が見つけられないから「恐れ入ったか」のマスコミ総動員での糾弾(印象操作)で大団円となる。罪を問うなら司法になるが、国会にはその力がないから江戸時代のようにならざるを得ない。これが法治国家だろうか?隣国の人治主義を嗤えない。

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