ヘレン・ミアーズは白人のアジア支配の身勝手さを諄々と説き、日本は悪くないという。
第一次大戦後の孫文による「三民主義」も引用する。「ベルサイユ会議で日本はアジア問題の代弁者だ。白人に出来ることは日本人にもできる。知能に違いはない。日本の台頭はアジア全民族の地位を高めた。いまわれわれは日本がヨーロッパから学んだことを見、われわれも日本と同じように西洋から学べることを知ったのである」
そのアジアが優等生の日本につづき、学習を始めようとしていた戦争中だったが、もとの先生たる欧米各国が新しい先生たる日本をうち負かしたあと、再び植民地支配者として戻り、時代を逆回転させ、昔の圧政の夢を追った。
そんなことは続くはずはないが、アジア諸国の不幸な状況は更に続いた。インドシナではフランスとの独立戦争とそのあとのベトナム戦争、カンボジア内戦。
肝心の朝鮮半島はというと、米ソの代理戦争で、朝鮮民族同士が戦わされ、現在でも分断され、離散家族が生きているうちにはとても再会できそうにないという。これほどの悲惨なことがあるか。朝鮮民族の真の敵は米ソであることは明白だ。
仮に日本への併合が続いていたとしたら、朝鮮は統一のまま新国家となっていたであろう。
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