11/10/2017

Jul 21, 2001 :アメリカの鏡・日本、さらに

ヘレン・ミアーズ女史は戦勝国アメリカの国民として、戦後の日本の扱いについて、戦前世界が何をしたかを確認した上で、冷静な見方をしている。

曰く、日本は欧米列強への新入生として、日清、日露の戦争そして、第一次大戦と優秀な生徒の様に振る舞った。日英同盟に従い、英国の対露政策の一翼をアジアで立派にし遂げた。韓国併合までは英米とも世界秩序に貢献するとして、了解していた。
問題は、満州国建国からだ。満州事変までは、欧米各国が中国(租界)内で自国民を保護するためにする当たり前のこととして、米国すらも了解していたが、満州国を傀儡にするにいたって、優秀な生徒の域を飛びだすことになる。
師弟関係からライバルになるから、たたき合いが始まった。日本としては、それまで優等生でいて、欧米からほめられていたから、その間の相手の変化にとまどったことであろう。

問題は被害者韓国のことだ。
もし、日本が韓国に進出しなかったら、100%ロシアが来ていただろう。英国はそれでは困る(日本も)から、日本に対韓の始末(併合)をさせた。韓国は当時の世界情勢、国内の実力からいって、独立国として存続が不可能だったから、「歴史の解釈」としては、日本による併合が「セカンド・ベスト」(ロシアの「植民地」になるのがワースト)の選択だった。

以上のことは、当時世界の常識だったにもかかわらず、アメリカは日本占領に当たって、全て忘れたように振る舞ったのはおかしいと、彼女は書いているのである。

「マ」総司令官がこの書を日本国内で発禁にした理由もよく分かる。このように歴史には、常にレビュー、あるいは違った見方を加えることが必要と言うことか。

0 件のコメント:

コメントを投稿