10/01/2017

民進党は政党と言えるのか?

いまは事実上なくなった民進党(民主党)のことなので過去の検証になる。

政党というのはそのメンバーにおいて基本政策の一致がなければならない。というか、基本政策が一致して政党を結成する。ところが、安保法制のような国家の基本政策で、二年前に一致して反対を絶呼したはずの一部議員が、今回、安保法制原則賛成を基本政策としている希望の党に馳せ参ずるという。

民進党(民主党)は政党の体をなしていなかった。だから、民主党政権は自壊した。今回、民進党が自ら事実上解党し、希望の党、無所属などに分かれることは政党のあり方の上で正常化したことになる。国会の構成で、自公の既存保守、希望の党などの「改革」保守、国家政策などで保守とは違う「確かな」野党へ三分されるだろう。

ドイツでは有力な政党が数個存在し、選挙結果によっては少数政党も含めて連立内閣が結成される。その際、政党間の政策協定があり内閣がスタートする。日本の民進党(自民党も?)のように各党内に基本的な違いが残っている、ということはない。

今回の総選挙の結果、どのような政党分布になるかはわからないが、各政党内での違いは残さずに、与党に参じる政党間の政策調整議論で主権者に示してもらうことが、政党政治が成熟したことになるだろう。

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