1/03/2017

小池知事の豊洲移転の考えをまず明らかにすべき

「市場の場内と場外、新市場に移る人と移らない人のように分断され、不信感を募らせている。だから、いったん立ち止まることが重要だと思う」。(半年前にもなった七月)二十二日に築地の場外市場を視察した小池百合子さん(64)は、記者団にそう語った。

小池知事の築地市場の豊洲移転への考えはあらためて振り返ってみると「立ち止まって考える」ことだったのだろう。政治家・小池百合子としては決断に関係するほとんどの情報が出尽くしていた七月の選挙時点で移転の是非を明らかにすべきだった。関係者の不信感を和らげるのはそれからだ。

残る一回の水質検査結果とか必要であれば一年間の追加アセスを条件に決断(を明らかに)しないのはそれらの結果に世論がどう動くかを見ているだけだろう。築地残留派と豊洲移転派の論争を高みで見て、「アセスで判断する」というのでは行司の役割しかしていない。

これでは民進党などの「世論調査」政治あるいは韓国の「広場民主主義」(直接民主主義)を嗤えない。代議制の間接民主主義をとる先進国では代議士(知事も)の考えがまずはあって、それを毎回の選挙でチェックされる、という深い意義を理解すべきだ。

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