12/04/2016

国の合同より分割のほうがよい場合がある

国内の地域に政治的対立が明らかにあるのに無理に一つの国にまとまり続けるのはよくない。

アラブの数多くの国がそうだ。イラクはスンニ派、シーア派、クルドと実際は三分割したほうがテロ頻発の悲惨さの現状よりそれぞれが幸福になる。シリアも早く分割して内戦を終了したほうがよい。

ソ連邦は15の社会主義共和国を無理にまとめて西側諸国に対抗した。冷戦が終了して、連邦が解体、それぞれの国が独自の方向に進んで、国の数は大幅に多くなったがよい結果となった。ユーゴスラビアはチトーの独裁政治で無理にまとめていたが、内戦の泥沼に突入した。いま、民族ごとにクロアチア、セルビアなどに分割されて平和を取り戻した。EUは独仏の何回もの戦争の反省から国家統合の理想を求めて何カ国も加盟して大きくなった。しかし、当初加盟の英国はEUを脱退する方向だ。さらに英国には国内のスコットランドなど分割の動きがある。国家を合わせて大きくすることがよい結果を生むとは限らない。

米国では今回の大統領選挙で当選のトランプ候補にいまだに反対して大統領就任を認めないデモが頻発する。東海岸北部の各州、シカゴのイリノイ州と西海岸の州だ。アメリカはかつて南北に分かれて内戦し勝った北部が南部を併合したような形で大国となった。いま、大統領を認めないというなら、以上の州が逆に分離独立したらよい。

日本の沖縄県の一部の県民だと思うが、日本国政府の安全保障体制に頑強に反対する。もし県民の総意がそうならば(そうではないと思うが)、日本から独立して小さな国として独自の道を歩んでいったらどうか?

以上、国の中に抜き差しならない対立が地域にあるなら、分割して別の国になり、お互いに治世を競ったほうが双方の幸せになると思う。

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