6/29/2014

日本人にも悪いところはある、と考える日本人であるべき

 呉善花「侮日論」(2014.1)を読んでいる。呉女史は日本に帰化した韓国系(済州島出身)日本人だ。韓国人の反日は侮日とも言うべきもので、日本の韓国支配などの歴史的経緯が理由でなく、小中華を自称する韓民族の日本人に対する蔑視に基づくものだという。だから、いくら歴史で謝罪してもこの基本から来る侮辱的態度は変わらないと。
 これは正論だ。しかし、韓国人の日本への侮辱理由の「日本人の侵略的かつ野蛮な民族資質」は全く中っていない、というわけでもない。「相手に悪い」と考える日本人としては、言う資格のない韓国人の言ではあるが、ここは少し省みることも日本人の世界的評価をさらに高めるために必要だろう。
 そうは言っても、蒙古も満州族も「侵略的かつ野蛮」だったから、中原に元あるいは清王朝を樹立した。秀吉日本はそこまではできなかっただけだが。

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