4/10/2014

天に唾する風評が汚染水処理を困難にした

 福島原発事故現場の汚染水処理の抜本策となる山側井戸からの揚水が始まった。放射性の汚染がないことを確認し海域に放流される予定だ。
 事故直後から崩壊熱を出す原子炉燃料を冷やし続ける努力がなされてきた。それには格納容器底にたまった汚染水を循環冷却する方法しかない。その循環水量が毎日増え続けるのはどこからか侵入水があるからだ。それは山からの地下水しかあり得ず、その地下水を途中で遮断し海域に直接流れるようにする、その常識が三年経ってやっと実現するようになった。
 なぜ今までそれができなかったというと、海面漁業者が反対していたからだ。漁業者も無汚染水だとはわかっている。消費者の風評を恐れてのことだ。いわれのなき風評をだす国民が汚染水処理の遅れる原因となっている。天に唾する(因果応報)とはこのことだろう。
 

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