3/02/2014

談話とか閣議決定は何回でも出し直せばよい

 公明党の漆原国対委員長が集団的自衛権のような重要な問題を「たった19人で」閣議決定してよいのか、という疑問を投げかけている。
 それの関連で言えば、村山総理談話とか河野官房長官談話は「たった1人で」決めたものだ。歴代内閣は両談話を引き継いでいるが、ときの政治家1人が出したものだから、代替わりすれば、理屈から言えば時々の首相、官房長官が自身の考え方で出し直してよいことになる。代々の内閣で集団的自衛権の憲法解釈を継承してきたが、それは、内閣が変われば替えて当然だった。閣議決定のあとには自衛隊法なりの立法措置が必要となる。そこでは国権の最高機関の国会で衆参あわせて700人以上で決めることになる。それでも違憲というなら、最高裁判所に訴えることができる(以上、三権分立)。
 両談話は外交的効力を持つものだから、内閣が変わったからと言って、出し直しは簡単ではない。そのように重いものだから逆に言えば、せめて、閣議決定なり国会決議の形にすべきだった。それでは村山、河野という政治家の我を通せないとわかっていたから、談話にしたのだろう。それぞれが政治的好機を巧みに利用して出されたものだ。

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