11/19/2013

「役所」が役所をだますのは簡単

 「役所」(括弧付き)とはいま虚偽報告で問題となっているJR北海道(括弧なしの役所は本当の役所)。以前の例では同じJRの東日本、それに東電などだ。これらの官庁的会社はもとはそれぞれ三公社の国鉄あるいは日本発送電㈱(国策会社)だった。いまは民間会社として監督官庁の許認可の元にあるが、もとは役所だったので、その審査をごまかすなどは朝飯前だ。
 レールの幅が基準以上に広かったら、脱線の恐れがある。だから、監督官庁(国交省)への報告が間違えているかどうか以前に、自社の安全対策として不可欠だ。たぶん、レール幅の基準は実態に合わない厳しさなのだろう。「役所」のつもりで、「安全」と自己診断し、本当の役所にはウソをついたのだ。
 以下は過去の話になる。JR東は信濃川発電所で河川法の規定をごまかした。公益より自利益を優先させたのだ。監督の国交省(河川局)はまさかJRが虚偽報告をするとはとびっくりしただろう。昔は同等の権限を持つ役所仲間だったからだ。東京電力は国交省の河川法に違反し、経産省への報告もごまかした。いずれも民間会社の利潤追求を元役所の優位性でずるした、半官半民の弊害が出たものだ。官の悪いところと民の悪いところを継ぎ足しただけになった。

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