8/30/2013

TPP交渉が秘密なのは理由がある

TPPは多国間の交易での規制を緩和することにより、よりグローバルに各国の経済を発展させようとするものだ。全体として各国ともWin-Winにならなければ意味がない。そのうえでもちろん外交交渉だから、譲る部分と獲得する部分が出てくるので、各国の国内事情から個別反対議論が出るのを防ぐ必要がある。だから、役人同士が秘密裏に交渉し、最終的には各国政府の政治決断で交渉をまとめていく、という方法をとらざるを得ない。政治家がその内容に干渉できるのは国会での批准手続きにおいてである。

「聖域なき交渉を前提としない」(二重否定文)という自民党の公約は、その前提でも交渉すれば譲る部分があるので結果的に聖域がなくなる、ということもありうる(公約違反でない)。「聖域を守る交渉をする」(肯定文)ではない。

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