7/02/2013

コーカサス三国に見習え、日本の生き残る道

コーカサスは民族の十字路と言われている。ユーラシア大陸の東西交通(古くはシルクロード)の要衝に位置し、多種の民族がせめぎあってきた。現在のアルメニアは最古のキリスト教国(アルメニア正教)としてローマ時代以前から領域を広げていたが、現在、アゼルバイジャンはトルコ系(イスラム教)、グルジアはインドヨーロッパ語族系(グルジア正教)とコーカサス南麓三国だけでも、三民族の小国に分かれる理由がある。

グルジアについて言うと、北をロシア(ソ連)、南をトルコ系、ペルシャ系の帝国に囲まれ、かつ小国分立では生き残るのに非常な努力を要したという。選択した結果は、最悪のうちの少しでもよい方であるロシア帝国の保護を受けることだった。その力を頼りにトルコ、イランと対抗することができる。その結果がソ連邦に「参加」させられることになったのだろう。

対比して日本の地政学的位置を見ると、北のロシアは同じとして、南(というか東西)は米国と中国。小国として分立しあうのは韓国、北朝鮮、台湾。これで、グルジアのように生き残る知恵を出さなければ、とうてい独立国としてやっていけないのではないか、というのが今回のコーカサス旅行で得た教訓だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿