5/06/2013

デフレを退治しても経済が好転しないかもしれない

梅田雅信「超金融緩和のジレンマ」を読んだ。梅田氏は首都大教授だが、もと日銀マンだ。現下のデフレ退治に日銀のとってきた(黒田日銀がこれからとる)金融政策の限界がよくわかった。

そもそも日本が陥っている経済苦境の原因はデフレだけではないはずだ。デフレは経済の結果でもある。第一の矢の金融政策は続けるとして、主要な原因である潜在成長力の低下への対策を第三の矢・成長戦略で誘導する必要は大きい。しかし、この成長戦略は政府主導でできるものではない。結局は日本経済のプレイヤーたる国民が経済成長を熱望するかどうかにかかるのだろう。

国民は成熟経済を望んでいるのかもしれない。まえにはデフレでいいじゃないか、と書いた。また、デフレより悪いインフレデフレ的環境生活のすすめも。

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