5/25/2013

敗戦の結果を受け止めなければならないは同盟国米国への配慮

慰安婦関連の一連の橋下発言は「敗戦の結果は受け止めなければならないが、(日本だけが戦時女性利用していた、ほかの)不当な侮辱は正さなければならない」から始まった。敗戦の結果とは昭和27年のサンフランシスコ講和条約に規定されている。その11条に東京裁判の受諾、の問題条項がある。東京裁判そのものを受諾したのか、それとも、諸々の判決だけを受諾するのか、解釈が分かれている。ただ、講和条約後、独立した日本国は東京裁判による「戦犯」を続々と釈放し、死刑となった「戦犯」も公務死として恩給を遺族に支給していることから、事実として、前後者の解釈の違いはあるものの、11条を独立国として無視していることに違いはない。

「敗戦の結果」とは「日本だけが侵略し」それを東京裁判が断罪した、ということ。橋下発言が言及するその「敗戦の結果」は当時の日本国政府が認めていないのだ。しかし「日本侵略」したは歴史的事実だ。侵略の定義が定まっていないかもしれないが、当時は侵略し合いだったから、それを今日の価値観で断罪するのは「時代錯誤」になる。

ただ、現今の国際情勢から同盟国の米国を敵にするのは不利だとの大人の理屈はある。今回の騒動の結末でキーを握っているのは米国だと言うことがわかる。

0 件のコメント:

コメントを投稿