4/17/2013

米国のテロ対策の量的拡大の限界

ボストンマラソンでのテロが起きて考えたのは、米国という国がとってきた量的拡大手法(物量作戦)の限界だ。

空港などのセキュリティチェックが911以降厳しくなって、ペルーに行く乗り換え空港のロスでの検査でも、靴、ベルトはもちろんのこと脱がされ、全身透視スキャナーまで通された。成田空港では試験導入中のものだ。検査職員も多数で、時間がかかることこの上ない。

いわば、検査の量的拡大による厳密化だろう。

しかし、すり抜けようとするテロリストにとっての対策はその裏をとることで、検査の手法がわかっていればできないことではないだろう。厳密なところを避け、手薄な(今回のように空港以外でも)ところを狙うという手もある。

量とともに人間の頭で考えた「質」も向上させる必要がある。第六感ということもあるし、毎日不定期に検査項目を変更する、という対テロリストの攪乱手法もあろう。どのような検査をされるか検査されるまで不確定だと「対策」をとりようがない。

各国の空港での検査体制を比較した場合、米国が以上の意味では一番手薄だと感じた。検査職員などの空港係員の勤務態度がなっていない。それら質が必ずしも高くない人を大量動員しても量的拡大にしかならない。

それにしても、ロスの空港ではトランジット(入国する必要ない)にもかかわらず、なぜわざわざ入国とすぐの出国の手間をとらせるのだろうか?

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