9/30/2012

「盗み取られた」の国際法的意味は?

国連総会での中国楊外相の「尖閣諸島(中国名:釣魚島)は盗み取られた」発言は外交上の用語としては失格だ。国際社会で通用するには「盗み取る」の国際法的な意味を説明すべきだ。

まずは、楊外相は日清戦争の末期に日本に取られた、と主張するが、取られたからにはもともと清国あるいはその前のシナ王朝が「実効支配」をしていたことが前提となる。尖閣諸島に限らず台湾も清国は化外の地としてシナの支配地から意識的に除外していたのが実態だ。下関条約で清国から台湾を割譲されたとなっているが、もともと領土としての意識が薄いものを割譲されたというより、日本が台湾を歴史上初めて支配したというのが実状だろう。

サンフランシスコ平和条約で日本は台湾と湖諸島を放棄したが、その返還先は中華民国である、とはなっていない。国民政府は中国共産党との内戦に敗れて、仕方なく台湾に逃げ込んで、中華民国の残存領土として台湾人を支配した。だから、もともとは「台湾国」なのだ。

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