8/05/2012

自分は電気料金が高いのを我慢する、という平面的決意

原発の今後についての公聴会で、将来の原発シェアの三案のうちゼロパーセントを主張する陳述人が多数となっている。原発は危険だから(すぐにでも)なくせ、ふうな意見は社会全体の解決策としては失格だ。原発がなくなるメリットにはほかのデメリットが付随する。それをどうするかの議論がないと聞くに値しない。

原発がゼロになると、電気料金が高くなる。それがたとえ倍になっても自分は甘受する、という意見があるそうだ。こういうのがメリットデメリットの「トレードオフ」に及んだ意見といえる。しかし、自家の電気料金が倍になるだけですむ、と誤解していないだろうか?電気料金は工場事業場に対しても倍になる。そこに勤める従業員の生活費も高くなるから、給料も上げなければならない。そうなると、そこで生産される商品(サービス)も高くなる。だから、物価水準すべてが倍近くになる、という「奥行きのある」議論になっているのだろうか?

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