6/03/2012

つけ回しの典型、増税なき社会保障

文痴は昨年の九月に「復興国債は60年償還で」と題し、復興財源は後世にも負担させよ、と主張した。建設国債は60年償還で、復興財源の使い道も同様だから、同じく60年を主張したのである。民主党政府・財務省は当初、あとの世代につけ回しさせない、というスローガンで10年償還の案だったが、野党との妥協で25年となったのである。

後世代へのつけ回しといえば、現在の社会保障財源こそその典型ではないか。消費税を十数%にも上げないとまかなえない給付水準となっているのに、不足する財源を赤字国債に頼って十数年が経過し、これが原因で対GDP比債務残高が世界一となっている。つまり、将来の世代が払わざるを得ない状況にして、現役世代が享受している。これをつけ回しと言わずして、ほかの復興国債のことを云々する場合でない。

子孫につけを回す」べきだ、という建設国債論を書いた。過激なタイトルだが。

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