4/09/2012

日本人の困った放射能ND症候群

NDとはnot detected(不検出)の略で、計器の検出限界以下のことを意味し、ゼロということではない。放射性物質の食品kgあたりのベクレル値が最近500から100に厳しくなった。この100でも安心ではなく、ゼロを目指す市民運動があるという。しかし、それはゼロではないことは知らないらしい。精密計器の限界一杯がんばれ、ということか。もし、計器の精度が500ベクレルまでだとしたら、500で安心、ということらしい。
 ICRP(国際放射線防護委員会)による放射線の管理基準は安全基準の医学的なものと違い、事故後の状況に応じて、被曝の限度を望ましい(可能な)レベルに設定している。それが誤解されて、放射性物質のベクレル値は少ないほどよい、と信じられているのだろう。必要なことは日本国政府が安全基準(最低限、安全性を保障するもの)を科学的根拠をもって示すことだ。

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