4/03/2012

原発のリスクはゼロにならない

関電大飯原発の再稼働をするかどうかで政治が揺れている。経産省原子力安全保安院ではストレステストの結果、問題ないとの結論を出している。あとは首相、経産相はじめ四大臣の「政治判断」の段階に入っている。政治判断には国民感情などを斟酌する以外に、原発以外の政治問題も考慮しろ、という意味もあるに違いない。原発のリスクはゼロにならないので、ほかの諸問題とのリスク同士を比較考量して(リスク評価)、政治判断しろ、ということだ。
 政治の問題には、まずは電力需給問題。また、いま東電と大口需要家のあいだでもめているような電力料金高騰の問題。また、世界を見れば、化石燃料市場へ日本そしてドイツなどの原発忌避国による需要圧力。
 最後の問題は、日本はカネがあってどうにか増大する燃料購入資金をまかなうことができるかもしれないが、最貧国に必要な燃料も同時に高騰する、それら国民の命の問題にもつながっていることを大国日本の政治は考えなければならない。
 また、なによりも、エネルギー資源供給の多様化が日本の資源安全保障に不可欠であること。これは、二度にわたるオイルショックで勉強済みの日本人ではなかったのか。

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