3/19/2012

3.11一周年その6中心は残った幸運

阪神大震災の時、神戸市中心部は壊滅した。それと今回違うのは、仙台、盛岡、福島など各県中心都市は無傷に近い状態で残ったことだ。仙台市の海岸部は津波で壊滅状態になったが、それこそ、平安時代の貞観大津波以来地域に継続してきた防災意識で仙台平野の山よりの微高地を選んで都市中心を形成してきていた(そのような意識はなかったかもしれないが)。それが地域全体の回復力を結果的に残したのだ。盛岡、福島(郡山)はもともとが内陸平野にある。津波被害への備えがこれらの県土構造を選んだのかもしれない。
 これからの復旧、復興にこれら中心都市が大きな役割を果たすに違いない。これら理想的な県土構造を継続するためにも、復興は拙速を避け、じっくり腰を落ち着けて考えて欲しい。それでも悲惨な被害を受けた石巻とか気仙沼などは沿岸に立地が必須の漁業の町だけに、将来の防災と産業復興の両立に工夫がいるところだ。

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