2/29/2012

3.11一周年その3被災後再建の考えに

絶対に安全な原子炉は作れないのと同様にどんな津波にもまちを守れる津波防波堤というものはない。東北地方の太平洋沿岸で被災した津波防波堤の復旧工事が行われようとしている。その考えは、明治三陸津波のような数十年あるいは百数十年に一度の確率の大きさの津波までを防護対象として計画し、今回のような千年に一度の規模は対象にしていない。絶対安全を目指してもきりがないし、費用が莫大になるだけだ。津波が来ない999年では大きな堤防はまちづくりの邪魔になるだけだ。
 そのような極大な津波にはどうしたらよいか。人間はとにかく高所へ避難する。そのための避難地避難路の整備はしておく。家屋などの被害はあきらめざるを得ない。1000年に一度の希な災害だから、財産被害はあきらめるのが「確率的」に言って正解なのだ。1000年も耐用する建物はないからだ。
 被災後再建の考えだ。

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