1/12/2012

放射能でもnimbyな悲しい日本人

原子力の平和利用として原子力発電が始まって半世紀になる。しかし、その運転に伴い発生する放射性廃棄物の最終処分方法が確立していないところから「トイレのないマンション」と揶揄され、致命的な欠陥扱いをされている。
 しかし、最終処分を邪魔しているのは誰なのか?今回の福島第一原発からの飛散放射性物質の除染には、最終的にはどこかに処分しなければならないが、いわゆる風評的な忌避からいかなる放射性物質も引き受けないという地域の声(エゴ)が形成されている。高濃度のものはガラス固化体にして地下岩盤深くに処分し、低濃度のものは管理型処分場に埋め立てる、という科学的に信頼できる方法を受け入れるべきだ。
 今回の震災では日本人の助け合いの精神が賞賛された。しかし、放射性物質あるいは廃棄物ということになると、nimby(not in my backyard・・・自分だけは損したくない)になる日本人が悲しい。

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