12/15/2011

国の借金は経済運営の手段

以下、なんべんでも書く。
 国の借金は個人の家庭の借金とは違う。国は借金をする(借金を一部返す)ことで経済運営の機能を持つ。いま、借金の700兆円をできる限り、できれば全額を、返されたら日本経済がめちゃくちゃになる。マクロ経済の状況に応じて、借金(債務)の量を調整しているからだ。
 国の資産があるからそれを売却して債務残高を減らせ、という個人レベル金銭感覚でいう「正論」がある。また、公務員給与を減らしてそれを償還財源へ、または、増税規模を減らせ、という議論がある。これらはすべて日本経済のマクロの動きに影響する。デフレを昂進しかねないのだ。
 もちろん長い目で見て、国家予算はプライマリーバランスが取られていなければならない。つまり赤字国債発行が常態となってはいけないが、目下のデフレ脱却が第一目標だ。

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