11/11/2011

TPPに参加して米国を論破しよう

 野田首相が昨日、TPPへの対応決定を本日に延ばした。国会議員の中にはそれぞれの支持母体の利益を代表する部分意見で反対・賛成を言っているわけだから、国全体の意見を集約する立場の首相は是非その観点で結論を明確にしてほしい。玉虫色(各論併記)ではそういうことにはならない。
 反対派の意見の根拠は、最終的な自由化(国境バリア撤廃)には反対しないが、国内産業の対応のために時間が必要で、拙速なことはしてくれるな、ということだろう。
 TPPもFTA,EPAもさらには全世界的なWTOの枠組みもすべて経済活動のグローバル化への手段ということになる。そのグローバル化というのは賛成するとか反対するとかということではなく、必然的にグローバル化が進むがそれに対応するためにはどうしたらよいか、ということだと思う。経済も文化も世界的に融合が進むなかで、それに逆行する「鎖国」はとりえない。ただし、アメリカ方式のグローバル化には反対する、というのはあるのではないか。TPP交渉に参加して米国方式のグローバル化を打ち負かす議論をしてほしい。逆に負けそうだから参加しない、というのでは日本(やまと)魂が泣くというものだ。

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