9/08/2011

子どもの健康のためには東北がどうなってもよい(武田邦彦教授)

 かねてより放射線の健康問題に多言してきた中部大学武田邦彦教授がTV放送で子どもの質問に「東北の野菜は食べないほうがよく、農民も作るのはやめたらどうか」とのビックリ回答をした。
 こういうのを風評そして風評幇助というのだろう。東北を十把一絡げに危ないと決めつけている。科学者の態度とも思えない。
 すべきは、野菜は残留放射性物質を(抽出)調査し、基準以内のものはむしろ積極的に購入することを勧める。東北の被災者が一番困っていることは、仮設の住居ではなく、収入を得る職業が不足していることだ。日本全体のデフレ不況の元では、雇用確保はもともと困難だが、東北をねらい打ちしてその生産物を「ボイコット」させるような、東北経済を痛めつけることは許し難い。義援金を贈ったら、その分だけは食いつなぐことは出来るが、職業を与えればずっと支援したことになる。東北のものを購入することが最大の支援となるのである。
 武田先生は環境学の欺瞞部分を暴く本当の科学者として評価されてきた。今回、妊婦・子どもの健康のみに着目して、非科学的な「絶対安全策」を扇動するようになったのは、残念だ。

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