7/03/2011

原発は温排水を熱希釈しないで低温度差発電で効率倍増を

 原発の発電効率は30%程度と低い。天然ガスを燃料とするコンバインドサイクル発電は全体で60%にまでに迫る。まずは燃焼ガスでタービンをまわし、その排熱で水蒸気を作り、さらに発電することにより、全体効率を高くすることができる。
 原発はその温排水が排出先の海域の生態系に影響を与えるという。海水温より8℃も高い大量の温排水が出るからだ。
 海洋温度差発電は実用化されているが、10℃くらいの深層水と熱帯の海では40℃にもなる表層水との温度差30℃を利用する。原発排水では温度差が8℃ではあるが、海域に影響を与えないように大量の海水を取り入れ、「熱を希釈して」いると聞く。このもともとの高温排水を利用できれば原発の熱効率は倍増するであろう。小水力発電と同じく、今まで捨てていたエネルギーを科学の力で取り出すのである。
 原発一機あたり倍の電力を生み出すことができれば、必要な機数は半分で済むことになる。いままで、この効率化に取り組んでこなかったのは、原発新設の足かせになると内心思っていたのではないか?

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