6/22/2011

揚水発電所は自然エネ発電用の巨大な蓄電池

 揚水発電所は原発の付属施設でもある。原発は日夜一定の発電量をつづけ、ピークの昼間とオフの夜中の電力量の調整が出来ない。原発のシェアが低かった時代はダム水力発電などピークに対応できる発電源で調整してきたが、シェアが増えると調整に剰るようになる。そこで、大々的に夜間充電(余剰電力で揚水)昼間発電が出来る揚水発電所が数多く建設されるようになった。
 原発のシェアは今すぐは別として中長期的には落ちていくに違いない。そのとき原発付属施設としての揚水発電所は無用となるかというと、そうではないだろう。再生可能エネルギーのうち自然エネ発電、太陽光とか風力はお天気任せだ(地熱発電は別)。全国的に発電サイトが広がれば少しは発電量の時間(季節)変動は少なくなるものの、それでも、需要量にきめ細かく対応できる「質の高い」電源とはならない。そこで、揚水発電所を付属の巨大蓄電池とするのだ。最新のリチウムイオン電池に比べ効率(発電量/揚水電力量)は70%程度と低いが、多分スケールメリットにより単位あたり建設費は安く、既存のものが利用できるメリットもある。

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