6/08/2011

海岸立地原発でよかったこともあるその2

 福島第一原発は津波襲来前に地震動で原子炉容器が破損、放射能漏れがあったという話もある。地震直後に建屋内の放射線量が危険なレベルで手動ベントなどの作業に難航をきたしていたという。
 確実なのは津波により電源をすべて失い、燃料棒が溶融、圧力容器と格納容器が破損し、放射性物質が漏れていることだ。しかし、それだけだったら、放射能汚染地帯は原発周辺に限られる。20km圏あるいは北西部はそれ以遠も汚染され、多数の住民の避難が必要となっているのは水素爆発とその後の風により広範に飛散したことによる。
 ところで、丸1日後に水素爆発した1号機とその後爆発した順に3号機、4号機、2号機では最後の2号機の時が南東の風でその後の降雨もあり北西部の浪江町山間部、飯舘村から福島市付近までとさらに南風により郡山市まで放射性物質が飛散したことはよく知られている。しかし、その他の号機の場合、1号機爆発のときは西風、3号機のときは北風、4号機(?)と様々で、同じ南西の風ではなかった。冬期に多い西方向からの風だったら、飛散は東の海面のみになるから、その点でも海岸立地、それも東海岸の福島原発(第2も)の立地は結果オーライだったことになる。

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