6/24/2011

復旧時下限が通常時の1mSv/yと同じ怪

 ICRP (国際放射線防護委員会)の定める年間許容被曝量の「範囲」に疑問がある。
 緊急時は100~20ミリシーベルト/年(mSv/y、以下略)、緊急事故後の復旧時が20~1、通常時が1と、それぞれ範囲が連続しかつ低下している。現在は復旧時なので、20と1との間で日本国は基準を選択できるようになっている。とは言え、市民の圧力で事実上1ミリシーベルトを「目指す」と言わざるを得ないようになっている。しかし、1は通常時の許容量と同じなので、究極の目標である通常時の値を復旧時にも採用せざるを得ない、というおかしなことになっている。原発事故後の対策は出来るところから努力しその結果、段階的に許容被曝量の目標を低線量に変更していく、というより変更できる、というのが趣旨だろう。そのため、「緊急時」「緊急事故後の復旧時」「通常時」と三段階に分かれているものと思われる。

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