5/26/2011

水洗による除染で避難解除を急げ

 福島第一原発の警戒区域(計画的避難区域も)が継続している理由は、水素爆発による放射能物質の再飛散の恐れが残っていることと、3/14頃までに飛散した物質からの放射線が有害な量残っていることにあるのだろう。前者が今後の燃料冷却措置により理由としてなくなれば、後者の除染作業が急がれることになる。長引けば、避難民の負担が増えることになるし、東電による補償金も期間に比例して増大してしまう。
 主として地表面に降り積もったと見られる放射線物質を取り除く(除染)には、水洗するのがもっとも適当と思われる。期せずして、路面などに積もったものが下水道に流入してその処理後の汚泥に濃縮され困った、という話を聞くが、濃縮汚泥をさらに濃縮、減容化して、原発廃棄物同様、管理処分するしかないのだろう。だから、水の力で汚染物質を集めて濃縮するこの方法が一番よい。
 不純物を含む水を濃縮する、逆に言うと、汚染濃縮水を分離し純水を生産する最適な方法は、逆浸透膜による方法だ。この技術は日本が世界のうちでトップクラスに属する。水処理業界では周知の事実だ。フランスのアレバ社などに頼むまでもない。

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