4/10/2011

積算値で管理すべきが濃度、強度になっている(放射能)

 食品の放射能量を評価するのにベクレルという単位がある。正確には食品単位重量あたりのベクレル量だ。たとえばベクレル/kgというように。放射能を持つ食品を摂取することは内部被曝の原因になるから、それらの許容量を決めている。被曝量の単位はシーベルト(Sv、積算値、絶対量)だ。これは被曝強度と混同されている。その場合の単位は例えばmSv/hrとなる。絶対量の許容値は原発構内の作業員への許容値として100mSvが決められている。一般国民は1mSv。今回の非常時では前者が2.5倍の250mSvに、後者が20倍の20mSvに緩和されている。この20mSvを守るためには食品からの内部被曝のもととなる放射能の許容値が決められたというわけだ。
 本当は絶対値が問題なのだが、単位重量あたり許容値(放射能濃度)あるいは時間あたりの許容値(放射能換算強度)が基準として用いられているのが、国民不信を生む一つとなっているのではないか?
 積算値をもちいるべきだ。作業員では例えば1,000mSv/hrの強度の中で250mSvに達する時間としては250/1,000=0.25hr=15minと15分となり、それが積算許容量をオーバーするまでの作業時間の限度として計算される。一般国民の飲料水と食品についても積算値で表示すれば、乳児用にヨウ素131の摂取は100ベクレル/kgの水だったら、1kgすなわち1リットルまで、200ベクレル/kgだったら0.5リットルまでとなるように。

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