文痴は、プロセスよりも結果だ、とまでは言わないまでも、プロセス重視だけを金科玉条にするのは疑問に思う。ローマは紀元前、共和制では危機に対応できないことを知り、帝政に移行、皇帝=第一人者を選んでかなりの権限を与え、ローマ帝国による世界の平和(パックス・ロマーナ)を達成した。逆に戦前の大日本帝国は明治憲法の民主主義下で「国家意志がバラバラな国に成り下がり」陸海軍相争い、肝心の敵国・米国に完敗した。
文痴はその話を劣化する行政技術者と題したなかで、戦後の日本でも、「官僚組織あるいは民間の組織でも、プロセス(組織内秩序)重視で結果軽視(出たとこ勝負)の組織運営は継続している」と書いて、日本人のあいも変わらぬ劣化メンタリティを評した。
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