12/25/2010

鳩山前首相引退撤回の前にすべきこと

 鳩山由紀夫前首相が「首相経験者が影響力を行使しすぎてはいけない」として、次期衆院選には出馬しないで引退をするつもりだと表明していたところ、最近、支持者からの要請があって一転引退を撤回した。
 それはそれでよいのではないか。引退するか衆議院議員で居続けるかは支持者すなわち有権者が判断することだ。鳩山氏が次期衆院選でもし当選できたなら議員続投が制度上認められたことになる。問題は首相経験者が影響力を行使しつづけることのほうにある。その意味で、まだ衆議院議員である鳩山氏が民主党内で影響力を行使していることの是非は有権者が判断することになる。
 冒頭の鳩山氏の表明は昨年の総選挙の際に、たぶん自民党の首相経験者(森、安倍、福田、麻生)が議員で居続けていることを批判する趣旨で出たものだ。小泉元首相がその選挙に出ず、引退したことも念頭にあり、民主党が政権を取ったら、自分も首相となってやめたら引退するという潔さを選挙戦術にしたものと思われる。
 言いたいことは、自民党の首相経験者に対し批判をすべきでなかったことを説明した上で、引退を撤回すべきだ。

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