12/24/2010

(鉄建機構)剰余金を使うのは借金を増やすのと同じ

 来年度予算の編成に際して、鉄建機構(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)の剰余金1.5兆円のうちから1.2兆円をいわゆる霞ヶ関埋蔵金の扱いとして使うこととなった。
 埋蔵金は国の貸借対照表(バランスシート)で言えば、資産に当たる。負債に当たる国債の残高をできるだけ抑えるといっても、純負債は負債-資産なので、資産を減らすことと負債を増やすことは同じことだ。数字のからくりで国民を騙しているとしか見えない。必要なことは、継続支出(こども手当など各年度に継続して支出が義務づけられるもの)は税収の範囲内に収める(プライマリーバランスをとる)ことが必要だ。公共事業などデフレ経済対策として実施するものは臨時支出なので、国債でまかない、後年(景気がよくなったとき)に償還するという財政政策の対象とすべきである。

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