9/08/2010

尖閣侵犯漁船は拿捕すべき

 沖縄県に属する尖閣諸島の経済水域で中国の漁船が不法漁猟をしていて、海上保安庁に中国船の船長が逮捕された。公務執行妨害罪の疑いだ。
 漁船ごと拿捕(罰金を科)すべきではなかったのか?日韓の経済水域境界(対馬海峡付近)では侵犯の韓国漁船はそのようにしている。
 領土紛争への対処の仕方は、関係国間で話し合いがつかない場合は、「現状固定」が原則で平和的な決着方法ともなっている。竹島(韓国名:独島)問題ではそのようにして、現状の実効支配は韓国のもとにある。決着ではEEZ(経済水域)の境界線は竹島がないものとして日韓の中間に引いているが、事実上日本の漁船は竹島海域には近づけない。
 尖閣諸島は竹島のようには決着していないが、実効支配している日本が主権を実力で示さなければ、「領土紛争は現状で棚上げにする」という日中共同宣言にも反するし、領有権を主張する根拠が薄くなるのではないか。
 中国、韓国は国民のナショナリズムが強いので、領土紛争では両政府は日本に対し強く出ざるを得ない、という事情下にある。しかし、我が国で世論が余り強硬でないからといって、上記のような原則にもとる対応は国家として許されないはずだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿