5/05/2010

県民の思いより前に国家の意思

 鳩山首相が沖縄で、米海兵隊の抑止力が沖縄県内に配置されることで実効性のあるものになる、との遅まきの理解に達した、との趣旨の発言が反響を生んでいる。
 文痴は、遅まきでも理解されたのはよいことだと思う。問題なのは、首相の仕事である国家の意思を示していかないことだ。海兵隊の抑止力のため県内移設が必要なら、それをまずは決定することが必要だ。連立の維持とか、沖縄県民の思いをはかることは必要だが、それは国家の意思を示してからだ。それをスタートとして、困難ではあるが沖縄の負担軽減のための調整作業が始まる。そうならないので、県民国民がイライラしているのではないか?
 地方地方の住民の意思を大事にすることは必要で、それを地方自治あるいは分権というかもしれないが、国家としては主権に基づく意志を示さなければ、分権にもならず、バラバラになってしまう。 

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