グローバル経済になって、全世界でものの値段とか労働賃金とかが同一になりつつある(安い方に揃う)。中国産の安いものが輸入されれば、国産のものはそれに対抗し、原価の中の労賃部分を中国の労働者のものにそろえなければならない。ものも賃金も安くなって落ち着くのだ。賃金を下げるのは容易ではない。ものの値段はすぐ下がるから、その原価を構成する労賃は後から下げざるを得ない。労賃を含む物価が跛行しながら下がる過程での調整局面にいまはあるのだ。スパイラルという言葉から連想される破局的縮小連鎖ではない。
すべてが下がりきって価格体系が低値に安定(デフレ)すれば、日本経済のGDPが縮小し、数字では景気が悪化したように見えるが、実質の豊かさは変わらないのではないか?
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