12/09/2009

新幹線、高速道、大河川は国が管理しないとうまくいかない

 また、新潟県泉田知事ものだが、整備新幹線のスキームの是非を問わないとしても、地方が共同で事業を進めるという性格だけで危うさを感じる。泉田知事は北陸新幹線に県民の税金を拠出するからには新潟県の利益になるようにしなければならないと考えている。それは首長としては当然のことだ。しかし、北陸新幹線は国家的な広域施設だから、通過する新潟県だけの言い分を聞いているわけにはいかない。上越(高田)駅に全列車を止めたら富山、金沢が困るだろう。北陸新幹線がJR東海の中央リニア新幹線のように会社の全額負担で投資するならJRだけで経営上の判断ができ、問題ない(長野県が文句を言っているが、無視できる)。しかし、整備新幹線の場合、建設費に地元で1/3なり負担いただくことになり、そうはいかない。
 同じ広域施設の直轄国道とか高規格幹線道はその束縛を排するために国直轄で実施しているのではないか。道路以外でも、一級河川の直轄事業も同様だ。複数府県にまたがる淀川なども、橋下知事が提唱している地元の府県での共同管理をしたら、たちまち仲間割れして混乱するのは明らかでないか?滋賀県と下流の京都、大阪とは利害が反するのは歴史を見ればわかることだ。

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