12/06/2009

整備新幹線のもめ事二箇所

 整備新幹線で二つの線が揉めている。北陸新幹線新潟県知事問題と今日のサンデープロジェクトでもやっていた長崎新幹線白紙化問題だ。
 そもそも整備新幹線については旅客業を営む鉄道事業としてふさわしくない。鉄道設備の初期投資を自ら行わないのは旅客数とそれに比例する収入が見込めないからだ。新幹線のB/Cがないのだから、いまはやりの事業仕分けして「廃止」の対象にすべきものだ。前原国交大臣が長崎新幹線を白紙としているのはその意味でだろう。北陸新幹線にしても途中通過だけの新潟県にはメリットは薄い。そうであれば県民の税金を使うべきではない、と泉田知事は思っているのだとしたら知事として正論だ。一交通機関に公費を使って整備するのはふさわしいものではない。JR東海が会社の投資としてリニア新幹線を整備するというのが本来だ。
 ついでにいうと、整備新幹線問題で一番のネックは並行在来線の地元での運営に移行させることだ。JRで赤字のものを地元で黒字に出来るわけがない。いま、在来線で各駅停車の列車が運行できるのは、特急列車の黒字を内部補助しているからだ。その特急を新幹線にすれば、残ったものの運命は決まっている。通勤通学交通など短距離のものは道路交通に任せるべきではないか?鉄道は飛行機で行く長距離以下の中距離交通を担う特性のものだ、という理解にすればよい。

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