10/28/2009

マニフェスト墨守より検証を(八ツ場ダム)

 八ツ場ダム問題で前原国交相は一都五県知事と話し合いをもった。その席で、いままでの「絶対中止」から他のダムと同じ「再検証」へ舵を切った。検証結果には予断を持たないとも。しかし、中止の方針は堅持している、という。矛盾している。再検証作業に入るということは、その結論のひとつに過ぎない「中止」をいったんはおろさないと客観性を疑われる。
 マニフェストは国民との契約というが、野党民主党時代に科学的検証の作業を経たあとに政策となったのだろう。政策はその根拠が失われれば、政策の資格がなくなる。そうなってまで、国民の契約として残す理由は皆無だ。
 高速道路の無料化は社会実験の結果、妥当であれば徐々に実行していく、としている。八ツ場ダムも同じことだ。再検証してから(やはり)「中止」あるいはマニフェストを変える、としても遅くはない。

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