6/28/2009

一部知事たちは人気取りか、単純なのか?

 東国原宮崎県知事他の知事たちは政治のやり方を知らないか、わざと無視しているようにしか思えない。政治とは異なった意見の間で妥協の結論を得る忍耐強い作業だと言っても差し支えない。地方分権の議論になっているが、地方分権自体に反対の政治家は皆無だ。地方分権を具体的にどのように進めるかで意見が異なっているのだ。どのように進めるかでは複雑な議論が必要だ。その議論を省略し、異論に対し「地方分権に反対している」と片づけて、政治ショウを演出しているのだろう。小泉劇場の時と同じだ。本当は「郵政はどうしたら国民のためになり、かつ、民営化のメリットを持てるか?」が議論の対象だったはずが、「民営化に反対している」と単純化し国民を騙して選挙を進めたのだった。
 単純化すれば無知蒙昧の大衆は誤魔化せ、人気が出るかもしれない。しかし、それはナチスの独裁とおなじことではないのか?あれも民主主義の手続の末の悪夢だった。政治家は少なくとも無知蒙昧になってはいけないし、大衆を誤魔化してもならない。

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