5/19/2009

日米協調政策的円安と低金利誘導の大罪

 昨日の続き。Nスペを見て、文痴が気がついたのは、日本経済の外需頼み構造化もこの円安期間の後遺症だったことだ。米国はドル高を目指し、金融大国になる。貿易赤字でも、日中両国がその黒字分を米国に投資すれば、全体の収支は改善されドル高に誘導できる。そしてドル高は外国からの米国への投資のメリットともなる。一方の日本は円安で米国への自動車などの輸出に拍車がかかる。自動車輸出産業は円安により実力以上の構造になった。日米両国の短絡的利害が一致して、円安ドル高政策が継続され、そのために日本の低金利政策も資した(昨日投稿文)わけだ。
 以上の円安が解消された今、外需頼み経済に堕した日本の製造業が苦しんでいるのだ。

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