2/18/2009

GMクライスラーを救済すべきでない(日本にも同様例)

 GM、クライスラーが米政府に追加融資を申請する考えという。ある程度のリストラを約束したからだと。
 銀行に対する公的資金の注入は金融秩序の確保のため必要なことはわかる。銀行は政府の金融施策を扱う公的側面もあるからだ。一方、一私企業を公的に救済するのは、大企業で影響が大きいからといっても、資本主義の健全性を損なう行為だ。資本主義経済にとって効率性の悪い企業が倒産によって退場することが不可欠なのだ。
 日本でも政策投資銀行により問題企業に融資をさせ、貸し倒れになったら、日本政策金融公庫経由で公的資金の補填がなされるという。複雑だが、普通の企業を公的支援するという、米国と同じ間違いだ。以前の産業再生機構で、倒産企業の分割評価・一部売却した手法を復活すべきだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿