2/26/2009

一斉の買い換え控えが不景気の主原因

 経済が変動するのは経済行動の心理的要因からが大きい。情報化社会だから、米国で借金漬けになった消費者がまともな消費行動に戻り、質実な生活と最低限の貯蓄に励めば、それが日本人に伝わったときには、日本人にもともとあるそのような消費行動の美徳がさらに徹底されることになる。
 車とか電化製品など耐久消費財にはだいたいの寿命というものがあるが、きっかりいつまでと言うことはない。だいたい十年の寿命の製品として、一年に1/10ずつ買い換えてもらえば安定需要となるが、上記のように「美徳」が徹底されてしまい「長持ちさせよう」ということになれば、まったくといってよいほど買い換え需要が生じない時期もある。今年がその年に当たるのではないか。
 自動車とか電気製品のメーカーにはこのような危機が訪れることを覚悟する経営がもともと必要なのだ。食料品のように毎日確実に消費されるものではない。昨年末のリーマンショック前からそれを想定して在庫調整(減)をしていた経営者はいなかったのだろうか?

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