12/22/2008

日本は内需で生きよ

 貿易統計のとくに輸出分が前年同月より三割以上の減となっている。異常な変動だ。米国とそれ以外でも中国、韓国が主な輸出先だが、これら二か国は日本から輸入の部品などでアメリカ向け製品を作り輸出する。だから、全てがアメリカの経済崩壊が原因だ。米国はこれまで消費バブルだった。借金が永久にできる前提での消費拡大だったから、いつかは崩壊するバブルだったのだ。サブプライム問題は引き金に過ぎない。
 それにしても日本の外需頼みの経済は困ったものだった。需要を当てにされた米国にしてみれば、貿易赤字になるから文句を言うのは当然だが、日本にとっても貿易黒字を大幅に積み上げてしまう。決して健全な経済運営とは言えない。日本の自動車工場の労働者はアメリカの購買者のために働く。他国の経済の都合で忙しくもなり、そのときは当然だが、一時的だと思い、臨時工(派遣労働者)を雇った。またまた他国の都合で、売れ行きが激減したら、派遣労働者は解雇される、臨時なのだから当たり前だ。我が国の労働行政は無力感を感じざるを得ない。日本国政府の力ではどうにもならない。
 中国はよい。民工と呼ばれる農村からの労働者は、もとの農村に帰ればよい(政府は帰せばよい)。都会に出てきた日本の派遣労働者はどうする?いまこそ、日本国民が消費するのにちょうどよい生産規模、(内需)経済規模に戻すべきだ。

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