12/05/2008

幕僚長が大臣と議論するのは無理

 産経新聞12/5の「正論」に森本敏氏の「田母神論文の意味するところ」が掲載された。森本氏の主張には前々から同調できる部分が多い。この「正論」も前半大部分は正論だと思う。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/081205/stt0812050323000-n1.htm
 しかし、田母神氏がどうすべきだったかのうち、「大臣相手に堂々と議論・・・」「彼ら(制服トップ)を国会審議に引き出す・・・(信念を述べさせる、の意と思われる)」( )内は文痴による、の部分には賛成できない。浜田大臣も麻生首相も内心は閣議決定の村山謝罪談話を踏襲したくないはずだ。しかし、現下の政治状況が踏襲しないという宣言の余裕を許さない。大臣の下の高級官僚が国会などの正式な場所で、閣議決定事項に反することを言うわけもない。大臣自身も閣議決定に束縛されているので、その人に対し「堂々と」議論してもかわいそうなだけだ。「話せばわかる」という民主主義の教えがあるが、話すだけ無駄だ、という現実だ。だから、私的な投稿という手段で自説を強行開示したのだろう。自爆的に。
 すべての原因は代々の自民党内閣の政治(突破)力のなさにある。

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